長らく特殊な環境下にあるとされてきた船員の労働環境にも、「働き方改革」の波が押し寄せています。船員の労働時間管理や休息期間の確保は、今や海運業界全体にとって喫緊の課題です。

労働時間の把握義務の徹底

改正法により、船員の労働時間を客観的な記録(ICカード、乗下船記録など)によって把握することが使用者に義務付けられました。従来の「自己申告制」に頼っていた管理体制は、根本的な見直しを迫られています。

時間外労働の上限規制

陸上の労働者と同様に、船員法においても時間外労働(残業)の上限が明確化されました。協定を結んだ場合でも、青天井で働かせることはできず、月当たり、年当たりの厳格な制限が課されています。

就業規則の見直しポイント

これらの法改正に対応するためには、既存の「船員就業規則」をただちに改定する必要があります。

  • 労働時間の定義と把握方法の明記
  • 時間外労働の許可手続きと上限の規定
  • 必要な休息期間(あるいは休日)の付与ルールの見直し

専門家からのアドバイス

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